■SoftBank Air回線の遅延について検証シリーズ 第9弾 「COD:WW2」
第2次世界大戦中のアメリカ軍対ドイツ軍を舞台にした「Call of Duty: WWII(コール オブ デューティ ワールドウォーII)」が、PS4のフリープレイに登場!
本作のレーティングはCERO:Z(18歳以上)なので購入にはクレジットカード決済が必要となるが、COD:WWⅡがPS Plus会員なら100円で買えるのは超お得。
最近はEpic GamesがPCユーザー向けに「GTA 5」や「Civilization VI」の無料配布を行うなど、ゲームを消化する時間が確保できなくて忙しいが、せっかくなのでSoftBank Air回線で「COD:WWⅡ」のオンラインは快適に遊べるのか?検証するため、購入して遊んでみました。
目次
「Call of Duty: WWII(コール オブ デューティ ワールドウォーII)」
「Call of Duty: WWII(COD:WWⅡ)」は2017年11月に発売されたPlayStation 4、Xbox One、PC向けのゲームソフトで、第2次世界大戦を舞台としたCODシリーズとしては約10年ぶりの作品。
CODシリーズのシングルプレイは毎回シナリオがよく出来ていて、物語はアメリカ陸軍の第1歩兵師団第16歩兵連隊に所属するロナルド・レッド・ダニエルズ上等兵が、ドイツ軍が占領するフランスのオハマビーチを奪還する、ノルマンディー上陸作戦から始まります。
ノルマンディー上陸作戦(正式作戦名「ネプチューン作戦」)とは、第二次世界大戦中にアメリカ主導で行われた連合国軍の北西ヨーロッパ侵攻作戦。1944年6月6日(Dデイ)から始まったノルマンディー上陸作戦は、最終的に200万人近い兵隊が動員された歴史上最大規模の上陸作戦である。 |
作中ではアメリカの主力中戦車「M4シャーマン」に乗り、ドイツ軍重戦車の「キングタイガー(ティガーⅡ)」と戦う場面や、弾道ミサイル「V2ロケット」を搭載した装甲列車を奇襲する破壊工作など、COD:WWⅡは第2次世界大戦の時代設定を活かしたシングルプレイが楽しめる。
SoftBank Air回線でCall of Duty: WWⅡのマルチプレイを遊んでみた感想
COD:WWⅡでは一人用のストーリーモードの他に、インターネットを利用した対戦型のオンラインマルチプレイが遊べます。
マルチプレイでは「サーチ&デストロイ」や「ドミネーション」など従来のゲームモードに加え、COD:WWⅡで追加された最大18人のプレイヤーが連合軍と枢軸軍に分かれて戦車の護衛や目標施設を破壊を目的とする「グランドウォー」が特に面白かった。
また、ブラックオプスから恒例のオンラインで協力してゾンビと戦うモードもやってて楽しい。
SoftBank Airの回線状態は良好、マルチプレイも問題なく遊ぶことが可能
COD:WWⅡのオンラインを遊ぶにあたっては、SoftBank AirとPS4との間はLANケーブルによる「有線」でインターネットに接続してみたが、マルチプレイのアンテナは緑が3本建っていて良好。
SoftBank AirやWIMAXなど無線タイプのインターネット回線はデータ通信のやり取りを電波で行っているため、通信の波形に幅があるのだが、電波の「受信感度」を示すアンテナ本数は、特に変動もなく安定して推移していた。
COD:WWⅡのマルチプレイを遊ぶなら、WiFi通信による「無線接続」よりもLANケーブルによる「有線接続」のほうが回線が安定する。
COD:WWⅡがPSストアのフリープレイに追加された影響か、初日は新規に始めたランク1のユーザーが多く、他プレイヤーとのマッチングもすぐに始まり、殆ど待ち時間なしで試合が始められた。
ただし所々に「遅延」の影響が見られる
ただしSoftBank Airは通信方法が「電波」なので光回線と比較するとどうしても遅延が発生してしまい、それはCOD:WWⅡのマルチプレイ中でもしばしば見られた。
例えば「①突入してくる敵プレイヤーが画面に表示される前からダメージを受ける」「②近距離で攻撃しても敵の銃弾は当たるのに、こちらはラグの影響で攻撃を当てにくい」「③壁に隠れた後もダメージ判定が発生して死亡する」など、遅延の影響とみられる現象が多く発生する。
これはSoftBank Air回線のPing値が高い影響で、光回線のPingが30ms前後だとしたら、SoftBank Air回線のPingはだいたい100ms前後。
これによる遅延は体感で0.2~0.3秒程度なのだが、一瞬の判断が勝敗を分けるFPSのオンラインではこの遅れが結構致命的な差で、Pingが低くて安定している光回線プレイヤーと対峙すると応答速度の差でSoftBank Air回線プレイヤーは絶対に勝てない。
【補足】応答速度の差は数値を100倍にするとイメージしやすい
例えばPingが30ms前後の光回線プレイヤーが「敵(相手プレイヤー)を発見」→「射撃した」とする。その情報がゲームーサーバーに送信され、自分のゲーム画面に反映されるまで光回線が3秒だとすると、Pingが100ms前後のSoftBank Air回線は10秒以上掛るみたいなもん。 部屋の中に隠れてガン待ちしてれば相手を倒せるのだが、ドミネーションやサーチ&デストロイなど常に動き回るタイプの対戦モードだと、相手が初心者じゃない限りは一方的にボコられる。 COD:WWⅡのオンライン中に「反応が遅い」「ランクが高いのに射撃が下手」と思うプレイヤーがいたとしたら、それはSoftBank AirやWIMAXなど応答速度の遅い回線でゲームをしている可能性もある。 |
COD:WWⅡはバトルフィールと比較するとまだ「遅延」が少ないほうなのですが、Ping値の低い(応答速度の速い)回線を求めるユーザーにとっては、SoftBank Airは不満が出る環境だと思います。
【まとめ】SoftBank AirでCOD:WW2のオンラインを快適に遊ぶことができるのか?
最後にSoftBank Airで「Call of Duty: WWII(コール オブ デューティ ワールドウォーII)」のオンラインが遊べるのか?についてまとめると、SoftBank Air回線はラグの影響による「遅延」が少し発生するが、それ以外の面では問題なくCOD:WWⅡのマルチプレイが遊べます。
ただ、SoftBank Airは電波を利用した無線タイプのインターネット回線という関係上、光回線プレイヤーと対峙するとPingの差でどうしても撃ち勝てない場面が多く見られます。
COD:WWⅡのマルチプレイに大きな支障が出るほどではないが、回線環境としてはけして「快適」とは言えない、点数を付けるなら100点満点中60~65点。通信速度や電波の安定性の面では十分でも応答速度の遅さによる「遅延」が少々気になる。
格闘ゲームやFPSなどシビアなPing値が求められるゲームでは、やはり光回線など応答速度の速いインターネット回線がおすすめです。