日産は米国で2,000人前後のリストラ

株式投資

 

■米国の生産拠点はテネシー州のスマーナ工場とミシシッピ州のキャントン工場の2個所
■それぞれ4ラインの生産体制で米国での生産能力は約100万台
■それぞれの工場の生産ラインを1つづつ止めれば年間の生産台数が約25%減少
■いつでも増産できるように設備は維持
■キャントン工場の稼働停止は2月以降、スマーナ工場の停止は今秋以降を予定
■今回の人員削減で1,500人~2,000人程度を予定
■米国では2024年12月にも1,000人程度の人員削減をしている
■日産全体では9,000人のリストラを計画中

■米国の売上高は日産の5割を占める
■米国販売の約2割に当たる約20万台はメキシコから輸出、25%の関税が日産の経営に大きな打撃
■世界には25本の生産ラインがあり、この生産能力を20%削減
■年間の生産能力を500万台→400万台に削減目標、生産台数が350万台前後でも持続的な利益が出る体質にする

 

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日産のリストラについての考察まとめ

■約9,000人のリストラ&人員削減費用は約800~1,000億円
■米国の人件費は日本の3倍近いので人員削減費用は少し上振れする可能性あり
■構造改革費用はこれに別途発生
■工場の減損による赤字が約6,000億円を想定(コロナショックと同程度の場合)
■2025年3月期~2026年3月期の2年で約1兆円の赤字を想定

【考察】米国人の正社員の平均時給が約5,000円、そして米国自動車会社の平均年収が1,300万円。アメリカの自動車会社は毎年賃金が8%上昇してるから、今年の平均年収は約1,400万円。人員削減対象が全員正社員かは分からないが、米国で2,000人のリストラ→1,400万円×2,000人=アメリカだけで年間280億円の費用削減効果がある。去年末にも1,000前後のリストラしてるはずだから、もっと費用削減できるかな。

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