【GMO】クリック証券のロシア株ETF(CFD)が上場廃止になるとどうなるのか?

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2022年2月24日(木)にウクライナに軍事侵攻したロシアに対する経済制裁の影響により、クリック証券CFDの取り扱い銘柄の一つである「ロシアブル2倍ETF」について

参照する原資産である「Direxion デイリー ロシア株ブル2倍ETF /NYSE ARCA(アメリカ合衆国の証券取引所で取り扱ってる商品)」の上場廃止が発表されたことにより、クリック証券CFDでも上記の取り扱いが停止されることになった。

※原資産とは先物取引やオプションなどデリバティブ取引の対象となる資産のこと、主に株式、債券、通貨、株価指数などがある。

目次

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GOMクリック証券ではロシア株価指数ETFとロシアブル2倍ETFの2つのCFD取引ができていた

2022年3月6日時点でクリック証券CFDでは「ロシア株価指数ETF」「ロシアブル2倍ETF」の2つの金融商品を取り扱っているのだが、このうちロシアブル2倍ETFについてはクリック証券CFDでも取扱停止が決定、この商品の最終清算日は2022年3月11日(金)になることが決まった。

上場廃止になったCFDを最後まで保有しているとどうなるのか?

CFD取引を利用して気になるのが、上場廃止になったCFD銘柄を保有している場合の対応である。クリック証券では日経平均やNYダウ、DAX、原油、小麦など、色々な金融商品のCFDを売買できるが、自分が保有しているCFDが上場廃止(取引停止)になったとしたら心配である。

■CFD取引(差金決済取引)とは?

CFD=差金決済取引(さきんけっさいとりひき)とは、有価証券の受渡しを行わずに、売買価格差等に相当する金銭の授受のみにより差金決済する取引または金融商品である。証拠金を預け、レバレッジをかけて取引を行うことから、外国為替証拠金取引(FX)も差金決済取引の一つと言える。  Wikipediaより引用

クリック証券では上場廃止が決定したCFDは後日に自動で決済される

クリック証券では最終清算日までにお客様が反対売買による決済を行わなかった建玉は、証券CFD取引約款第9条第3項に基づき、最終清算日の取引時間終了後に最終清算価格にて自動的に決済される、ということになっている。

つまり「買い」「売り」どちらの建玉も2022年3月11日(金)で強制決済され、例えばロシアブル2倍ETFを100万円分購入して評価額が50万に下がっていたとしたら、50万円の損失が確定するが、残りの50万円が返ってこないという事態には、今のところならないので大丈夫。

最悪のケースを想定するなら「ロシア株価指数ETF」や「ロシアブル2倍ETF」は保有しないほうがいい

ただしロシアが金融制裁(SWIFT排除、ロシアが持つ金融資産の凍結)に反抗して、海外がロシア国内に投資している債権や株式を凍結・没収する暴挙に出るリスクも否定できない。

そうなるとロシアのETFに投資しているポジションも正常に精算できるとは限らないので、心配な人は最終清算日(2022年3月11日)の前に建玉を全部自分で決済(精算)するほうがいいと思います。

【追記】日本証券業協会のHPによると、やはりCFD取引は「証券会社およびカバー先といわれる提携金融機関等の業務や財産の状況の悪化等により、証拠金の一部が返還されず、損失を生じるリスクがある」と書いてある。

■証券CFD取引において想定されるリスク(日本証券業協会の公式ホームページ)

https://www.jsda.or.jp/anshin/risk/cfd/cfd-risk.html

 

仮にリスクを取ってこれらのCFDを購入する場合は、想定外の損失が出たとしても問題ない範囲の金額で、投資をすることをおすすめします。(こういうリスクの高いときに全力投資は厳禁)

上場廃止にならなくても資金が拘束される場合がある

2022年3月9日(水)時点でクリック証券のロシア株価指数ETF(※上場廃止が決まったのはロシアブル2倍ETF)はまだ上場廃止になってないのだが、ロシアの証券取引所がまだ再開しないのでロシア株価指数ETFの売買ができない状態が長く続いている。

 

この状況では評価額の変動はないが、ポジションの利確も損切もできないため証拠金だけが拘束され、投資の機会損失につながるリスクもあることを覚えておいたほうがいい。

※例えば投資資金が1千万円あり、そのうち証拠金として500万円をロシア株価指数ETFに突っ込んでると、動かせる金額が500万円しかないことになる。この市場が停止していて取引がいつ再開されるのは分からないのは、以外とでかいデメリット。これが年末年始をはさむと「損益通算」のスケジュールも変わってくるので、投資金額が多い人ほど注意したほうがいい。

 

3月4日(金)にロシア株価指数ETF(CFD)の取引が停止してから1か月が経過、ロシアRTSIは取引きが再開されているが、CFDはまだ止まったままである。

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