【新型コロナ】夏になれば「新型コロナ」が収束するは幻想か?日本国内の「自粛要請」が7~8月まで続く可能性【感染者の急増】

COVID-19

国内の感染者数がついに1万人を突破し、感染拡大が続く新型コロナウイルス。

日本国内では政府の「緊急事態宣言」による経済活動の自粛が5月6日まで要請されるなか、夏に向かって「気温」や「湿度」が高くなれば新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が一旦は収束するのではないか?という希望を個人的には持っていたのだが、その幻想が打ち砕かれてしまった。

目次

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気温が30℃を超えるインドでも毎日1,000人単位で新規の感染者が増えている

インドの保健家族福祉省によると、2020年4月18日(土曜日)時点でのインド国内での新型コロナウイルス感染者数は、感染者14,378人、回復1,992人、死者480人となっている。

2日前のデータと比較するとインドでは1日で新規の感染者が900~1,000人ほど増加、死者数は30人ペースで増加していることが分かる。

インドでは気温が30℃を超えても新型コロナの感染者数増加が抑えられていない

Googleでインドの気温を調べてみると、首都ニューデリーやインドの西に位置するムンバイでは4月の最高気温が33~37℃、湿度が60%と、日本の夏並みに気温が高いのだが、これほどの暑さでも新規感染者数は1日900~1,000人、死者30人と、世界と比較すると感染者数自体は少ないのだが、暑くなれば新型コロナが収束するとは限らないことが、ここから読み取れる。

 

■2020年4月18日時点での日本の感染状況

4月18日時点での日本国内ので新規感染者数は前日比+628人、死者数は+6人なので、今後、夏に向かって気温が高くなる日本でも、人口がちょうど10倍の、インドの現在の状況が参考になると思う。

インドでは3月下旬から厳しい「外出禁止措置」が実施されている

インドでは今年の3月25日から「外出禁止措置」が実行され、この外出禁止措置が5月3日まで実施されることが現在決まっている。インドではこの措置により「教育施設」「娯楽施設」「公共交通機関」「タクシー」「地下鉄」「鉄道」などの業務や営業が制限されており、州境も封鎖されている。

参考記事→https://jp.sputniknews.com/covid-19/202004167368406/

 

インドの総人口は13.5億人(2018年の人口統計)なので、アメリカやイタリア、スペイン、イギリスといった、新型コロナが猛威を振るっている地域と比較するとインドの感染は非常に低く抑えられている方なのだが

気温が30℃を超え、更に外出の禁止措置という日本(自粛)よりも厳しい制限が掛かっているインドでも1日1,000人単位の感染者が出てしまう。

 

日本ではインフルエンザなどの季節性の感染症は夏になれば患者が少なくなるが、インドの状況を見ると気温や湿度が高くなっても新型コロナウイルス(COVID-19)の威力が衰えない可能性がでてきた。

※ちなみに東南アジアなどの暑い地域では7~8月にインフルエンザが流行することもあるのでどの道、油断はできない。

新型コロナの悪影響は夏以降も続く見通し

世界ではアフリカやオーストラリア、南アメリカなど、これから冬季に入る南半球での感染拡大が懸念されており、治療薬の「アビガン」など、新型コロナ用「特効薬」の開発や「集団免疫」を獲得するまでは、今の状況が1年~1年半単位で続くかもしれない。

 

個人的にはインフルエンザのように夏になれば新型コロナの影響が一旦は「収束」するだろうと希望を持っていたのだが、これを見ると経済活動の自粛が7~8月に突入しても解除されない可能性の方が高く、夏になっても厳しい状態が続くと覚悟を持って(ただし希望を捨ててはいけない)生活していかないといけない。



【追記】10日後の4月29日(水)のインドの新型コロナ感染動向

検証記事から約10日間が経過した4月29日のインドの感染者数を調べてみた。2020年4月29日(水)曜日の時点でのインドの感染者数は、確認済み31,332人(前回14,378人)、回復者7,696人(前回1,992人)、死者数480人(1,007人)と、感染者数がこの10日間で約2倍に増加した。※数値の参照はウィキペディアより

2020年4月後半のインドの平均気温は日中33℃、夜間28℃、湿度は60%と日本の夏並みに気温が高い。インドでは新型コロナからの回復者数が多いのが救いだが、新規感染者や死者数の増加ペースは横ばいで、気温が高ければ新型コロナの感染ペースが鈍ることはないようだ。

 

新型コロナが世界で大流行(パンデミック)を起こしてからもうすぐ2か月が経過しようとしているが、5月以降も自粛や厳しい状況が続きそうである。

 

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