【2022年8月】東北電力の株価はどこまで下がるのか?

投資

2022年7月29日(金曜日)の決算発表で東日本大震災の頃に匹敵する約2,000億円の経常赤字を発表した東北電力の株価がどこまで下がるのか?まとめてみた。

目次

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2012年に東北電力の株価は約460円まで下落した

過去のチャートを分析してみると、2011年3月に1,920円あった東北電力の株価は東日本大震災の原発事故をきっかけに同年6月に約800円(−60%)まで暴落。

その後、東北電力の株価が底打ちしたのは2012年7月の約460円(−75%)だった。

 

ここで注目したいのが東北電力の株価が底打ちしたのは①東日本大震災の約1年4か月後、しかも②2012年7月はたった1か月で株価が42%も暴落したこと。

 

■東北電力の第1四半期決算の比較

・2011年7月 経常利益 ▲191億円
・2012年7月 経常利益 ▲128億円(7月に株価が42%暴落)
・2022年7月 経常利益 ▲286億円(赤字金額が過去最大)

第1四半期決算だけで比較すると2022年1Qは東日本大震災の頃より赤字が出てるので、業績だけなら株価が460円割り込んでも不思議じゃないので、安易に株価が底打ちしたと考えないよう注意したい。

通期の業績予想も2012年に次ぐ悪さ

2023年3月期の通期の業績予想も純利益 約1,800億円(▲360円)の赤字で、東日本大震災後で最悪だった平成24年3月期の純利益 約2,300億円(▲465円)に比べたら多少ましとは言え、同じくらい決算は非常に悪い。

 

2022年7月の第1四半期決算で無配に転落した3社の株価を比較

2022年7月の第1四半期決算で無配に転落した電力会社の株価を比較をしてみると

■東北電力 株価740円→616円(下落率 16.75%) 配当35円→0円(年初来安値更新)
■北陸電力 株価542円→511円(下落率 5.71%) 配当10円→0円
■沖縄電力 株価1,350円→1,106円(下落率 18.07%) 配当60円→0円(年初来安値更新)

 

決算発表から4日間の株価の値動きを見てみると、やはり高配当だった「東北電力」と「沖縄電力」の値下がり幅が大きくて、同じ無配に転落した「北陸電力」より10%以上株価の下落率が高かった。

 

逆に北陸電力はいつ500円(※6月15日 497円/年初来安値)を割ってもおかしくない状態なのに、他の2社より下落率が低いのが非常に興味深い。電力株は500円が一つの節目として意識されるのか、業績が同じくらい悪い割に北陸電力の株価は下がらない。

 

長期投資するなら株価 500円割れも想定したほうがいい

2021年度に約1,000億円の経常赤字を計上したときは、利益余剰金が3,160億円→1,910億円と1年で約1,250億円減少。

これが今年は約2,000億円の経常赤字が出る予定なので、東日本大震災の翌年の利益余剰金 780億円(自己資本比率 10.5%)より業績が悪くなる可能性があり、このままでは利益余剰金がマイナスに転落してしまうかも知れない。

 

今年の東北電力は「石油価格の上昇」「石炭価格の高騰」「天然ガス価格の高騰」「円安」「スポット価格の上昇」の5重苦で、業績だけなら東日本大震災に匹敵する悪さなので、東北電力の株に長期投資するなら最低でも1年以内に株価 500円割れる可能性を想定して取引したほうがいいです。

電気料金の値上げで来年度には黒字化達成するかも?

東北電力では2022年12月請求分の電気料金から「燃料費調整単価の上限が撤廃」され、一般家庭向けの電気料金が約13%、工場や商業施設向けの高圧電力が約16%~18%値上げされる。

東北電力の社長の話によると、この一連の電気料金の値上げによって2023年度(2023年4月~2024年3月)には黒字化が達成できる見込みだという。

 

電気料金の値上げによって具体的にどれだけ業績が改善するのか判明するのは来年7月の第1四半期決算以降になるが、東北電力社長の話が本当なら意外と株価の回復は早いかも知れません。

 

東北電力の株を買うタイミングはいつがいいか?

年初から1年中株価が下がり続けた銘柄は、年末になると「損益通算」のための売りが出やすいので、東北電力の株を買うなら12月中旬以降が一つの狙い目です。

※個人的に東北電力の株価が530円~550円を割り込んだら買い始めようとおもっている。

 

2020年の電源開発の株価は原油安の影響で決算が良好さったのにも関わらず、株価は12月末までずっと年初来安値更新が続いたあと、翌年の1月に「好材料」が出ると株価が一気に反転して1か月で株価が30%近く上昇しました。

電気料金の値上げが決算に反映されるのが早くて2023年1月末の第3四半期決算なので、2022年12月末が東北電力の株を買う一つのタイミング。

 

東北電力の株を長期保有する場合の注意点

①東北電力の経営状態は東日本大震災並みに最悪。
②業績だけなら株価が500円を割ってもおかしくない。

東北電力の株に長期投資するならこの2点に注意、東北電力の社長の話によると電気料金の値上げで2024年3月期(2023年4月~2024年3月)には業績が黒字転換する見込みらしいので、株価の回復は意外と早いかも知れませんが

 

ただし、2023年3月期の決算は約2,000億円の経常赤字が出る予定なので、今後1年くらいは「株価の低迷を覚悟(業績が改善するとしても第3四半期決算以降なので)」したほうがいいと思います。

 

東北電力の今後の株価チャート(個人的な予想)

①この株価チャートは2024年3月期に東北電力が黒字化することが前提。
②2023年7月末の第1四半期決算前後で株価650円~730円まで回復(経常損失が80億円以内)
③ただし石炭や天然ガス価格が想定以上に高騰したり、円安が140円以上になると予想は変わる。
④地震や災害などで複数の火力発電所が再び停止すると株価が回復するのは厳しくなる。

⑤株価が500円を割るかどうか非常に重要、割らなければ絶好の買い場。
⑥1年くらいは株価が500円~599円台で推移すると想定。
⑦2012年7月に1か月で株価が42%暴落したように突発的な暴落リスクに注意が必要。
⑧東日本大震災後の460円を割り込む可能性も「絶対ない」わけではないので、そういったリスクを想定して取引するべき。

 

いちおう東北電力の株を買うなら株価が500円を割り込んでも大丈夫なように投資計画を建てるべきだが、4~5年単位の長期で考えれば必ず「業績」や「配当」が復活するので、1年くらいは株価が低迷しても問題ない人は、東北電力の株を買ってみてもいいかも知れません。

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