2018年3月にソフトバンクとの業務提携を発表して話題になったLINEモバイルですが、この夏よりいよいよ『ソフトバンク回線』を利用したプランの提供が始まります。
■2018年7月2日(月)よりソフトバンクのスマホで利用できるSIMカードの申し込み受付を開始!(LINEモバイル公式サイトへ)
これまで「NTTドコモ」や「au」ユーザー向けのSIMカードを提供するMVNO(格安スマホ提供会社)は沢山あったのですが、ソフトバンク回線だけは通信帯域への接続料が高く、多くのMVNOで敬遠されがちでした。
しかし、2018年3月にLINEモバイルがソフトバンクグループの実質傘下に入ることでLINEモバイル(Softbank回線)の提供が実現。これによりソフトバンクのスマートフォンを利用しているユーザーにとって「格安スマホ」をより手軽に選択できるようになりました。
目次
ソフトバンク版のiPhoneに対応したSIMカード誕生!
LINEモバイルが提供するソフトバンク回線のSIMカードなら、2013年に発売された「iPhone 5s」以降のすべてのiPhoneシリーズに対応。
ソフトバンク版のiPhoneなら端末のSIMロック解除も不要で、SIMカードの入れ替えや初期設定・電話帳の移行などは自分で行う必要がありますが、最新の「iPhone X」も格安の料金で利用可能です。
■LINEモバイル(ソフトバンク回線)の利用料金について
LINEモバイルが提供するソフトバンク回線の利用料金は、同社が提供するNTTドコモ回線の利用料と一緒で、主にiPadなどのタブレットで使用する「データSIM」が月額500円(税別)から、iPhoneなどのスマートフォンで使用する「音声通話SIM」が月額1,200円(税別)から。
■3GB以降の料金は月額1,690円(税別)から
『コミュニケーションフリープラン』と呼ばれるデータ容量が「3GB」以降の料金は、3GB=月額1,690円、5GB=月額2,220円、7GB=2,880円、10GB=3,220円となっています。※料金はすべて税別表記
■データ通信の容量はいつでも変更可能
毎月のデータ通信量の上限に関しては、LINEモバイル会員専用のマイページからいつでも変更できるので(手数料は無料)、プラン選びで迷ったら最初は3GB(月額1,690円)のプランで申し込むのがおすすめです。
動画をたくさん観たりして毎月のデータ容量が不足すると感じたら、5GB以降のプランに変更すればいいし、逆に余るようだったら1GB(月額1,200円)のプランに変更して携帯電話代を効率よく節約することが可能です。
※LINEモバイルでは「余ったデータ通信量を翌月に持ち越す」サービスも用意されているので、毎月のデータ通信量を無駄なく消費できます。
【ソフトバンク回線】mineo(マイネオ)との料金比較
■LINEモバイル(ソフトバンク回線)の料金は業界最安値クラス
最近、関西電力グループのMVNO(格安スマホ提供会社)として有名なmineo(マイネオ)がソフトバンク回線の提供を開始したのですが、料金に関してはmineoよりLINEモバイルの方が260~350円ほど安く、ソフトバンク回線のプランを契約するならLINEモバイルの方が断然お得!
↑mineoのソフトバンク回線 料金表
料金の差額が月々260円といっても年間だと3,000円以上安くなる計算になるので、ソフトバンク回線のSIMカードを契約するならLINEモバイルがおすすめです。
■LINEモバイル(ソフトバンク回線)へ申し込む
LINEモバイル(ソフトバンク回線)契約時の『初期費用』について
LINEモバイルの契約時に発生する初期費用としては、最初に「SIMカード発行手数料が400円」「登録事務手数料が3,000円」が掛かります。※価格はすべて税別表示
この他にも大手携帯キャリアからの乗り換えの場合『2年縛りの途中で解約なら違約金 3,000円~9,500円』『MNP手数料 2,000円』『端末購入費用の残債(24回払いの残り)』などが携帯キャリアの解約時に掛かる可能性があります。
※この辺の費用が地味に痛かったりするので、携帯キャリアから格安スマホへ乗り換える場合は、違約金の発生しない「更新月」をしっかりと把握、日程を調整して乗り換えましょう。
各種手続きに必要な手数料
■SIMカードのサイズ交換手数料 3,000円(税別)
新しい機種を購入した時や、LINEモバイルの契約時に間違ったサイズのSIMカードを注文した場合には、LINEモバイル会員専用の「マイページ」からカードサイズ(micro SIM↔nano SIM)の変更申込みが可能です。
■回線変更手数料 3,000円(税別)
現在、LINEモバイルのNTTドコモ回線を契約しているユーザーがLINEモバイル会員専用の「マイページ」から手続きすればソフトバンク回線へ変更可能。(逆も可能?)
ただし、NTTドコモ端末をソフトバンク回線で使用するためには端末のSIMロック解除が必要で、おまけに申込み作業+手数料(3,000円)が掛かるわりには特にメリットもないため、わざわざ回線を変更する人は少ないかも。
■MNP転出手数料 3,000円(税別)
LINEモバイルからMNP(番号持ち運び制度)を利用して、他のMVNOや携帯キャリアに乗り換える場合にはMNP転出費用として3,000円の手数料が発生します。
■データ通信量の追加購入 500円(税別)から
LINEモバイルでは毎月のデータ通信量を使いきって『速度制限』に引っ掛かったとしても、マイページから追加でデータ容量を購入することが可能です。
データ容量の追加購入は1か月に3回まで、「0.5GB(500円)」「1GB(1,000円)」「3GB(3,000円)」の3パターンから選べます。
また、LINEモバイルでは手軽にデータ容量(プラン)の変更ができるので、動画の観すぎなどで毎月、データ容量が不足するようなら、【マイページ】→【プラン・オプション】で一つ上のプラン(例えば3GB→5GB)に変更するのもお勧めです。
LINEモバイル(ソフトバンク回線)の『最低利用期間』と『解約手数料』について
■最低利用期間は約1年間
音声通話SIMの最低利用期間は約1年間、利用開始日の翌月を契約の1ヶ月目として12ヶ月目の末日まで(末日を含む)に、サービスの解約またはMNP転出をすると、契約解除手数料として9,800円(税別)の違約金が発生。
例えば2017年1月1日が利用開始日だった場合、2018年1月31日までに解約⋅MNP転出をすると解約手数料が掛かりますが、2018年2月1日以降であればいつでも解約手数料なしで解約が可能です。
LINEモバイルのプランでは大手携帯キャリアのような厳しい「2年縛りの自動更新」もなく、契約から1年以上が経過すれば、いつでも自由に解約できるのがMVNOの魅力の一つ。『違約金ビジネス』とも呼べる携帯キャリアの複雑なプランに嫌気が差している人は、さっさと格安スマホに乗り換えるのが得策です。
■データ通信SIMなら縛りの期間なし
「データSIM」とはデータ通信専用のSIMカードで、音声通話SIMと違ってこのSIMカードでは電話を掛けることができないのですが、主な使い方としてはiPadなどのタブレットや、使わなくなったスマートフォン(アプリゲーム専用機)をインターネットに接続するときに便利です。
データSIMなら縛りの期間が設定されておらず(いつでも解約が可能)、料金も月額500円(1GB/税別)からとめちゃくちゃ安いので、メインで使用しているスマホが故障した時の保険としても、このSIMカードを1枚持っておくことをお勧めします。
※予備のスマホは中古端末でもいいので、「予備スマホ+データSIM」を持っておくと万が一の時に役に立ちます。
【LINEモバイル】データ通信専用SIMカードのお申込みはこちらから→LINEがデータ消費ゼロで月額500円~!
LINEモバイル(ソフトバンク回線)の『通信速度』について
LINEモバイル(ソフトバンク回線)の通信速度は回線が混雑しやすい平日のお昼12時台でも下り54.8Mbps、上り29Mbpsと、MVNOとしては通信速度が速くて有名な『UQモバイル』並みのスピードが出ています。
ソフトバンク回線がリリースされた当初は、格安スマホ『最速』チャレンジやスリーコインキャンペーン(月額基本料金が6か月間900円引き)などで申込み利用者が急増したため、混雑する時間帯になると通信速度が急激に低下(下り0.1~0.6Mbps以下)していた時期もあったのですが、最近は通信帯域の増強効果もあって速度は安定しているようです。
■格安スマホとして「速度」は合格点
今後もこの通信速度が維持できるか分かりませんが、一般的にスマートフォンでネットを利用するなら下り4~5Mbps前後も出ていれば十分なので、格安スマホとしてLINEモバイル(ソフトバンク回線)の通信速度は合格点。
NTTドコモ回線だともっと遅いMVNOも沢山あるので、この料金の安さでiPhoneが利用できることを考えればLINEモバイルのソフトバンク回線は全然ありだと思います。
LINEモバイル(ソフトバンク回線)の対応端末について
■iPhoneシリーズ
LINEモバイルのSIMカード(ソフトバンク回線)なら、ソフトバンクの「iPhone X」「iPhone 8/8plus」「iPhone 7/7plus」「iPhone SE」「iPhone6s/6plus」「iPhone 6/plus」「iPhone 5s」をSIMロック解除なしで引き続き利用できます。
■SONYのXperia(エクスぺリア)シリーズ
LINEモバイルのSIMカード(ソフトバンク回線)はソフトバンクで販売された「Xperia」シリーズにも対応しています。
ただしソフトバンク版のXperiaはNTTドコモの端末と違って、SIMカードの利用には「端末本体のSIMロック解除」が必要だったり、動作確認が全然進んでいなかったりと、LINEモバイルのSIMカード(ソフトバンク回線)を使用する場合は、手持ちのXperia(エクスペリア)が対応しているのか調べる必要があります。
【公式】LINEモバイル 動作確認済み端末一覧【Xperiaシリーズ】
→https://mobile.line.me/support/device/search/?key=Xperia
■サムスン電子のGalaxy(ギャラクシー)シリーズ
サムスン電子の「Galaxy」シリーズもSONYのXperiaと同様、本体のSIMロック解除が必要+端末の動作確認が取れてる機種が少ないです。
【公式】LINEモバイル 動作確認済み端末一覧【Galaxyシリーズ】
→https://mobile.line.me/support/device/search/?key=Galaxy
■SHARPのAQUOS(アクオス)シリーズ
ソフトバンク版の「AQUOS」シリーズはNTTドコモの機種と比較すると動作確認済み端末が少ない気もするが、それなりにLINEモバイルのSIMカード(ソフトバンク回線)に対応している模様。
ただし、ソフトバンク版AQUOSの利用には本体のSIMロック解除が必要な機種が多く、LINEモバイルのSIMカード(ソフトバンク回線)を契約するなら事前に公式ページで調べておいた方がいいです。
【公式】LINEモバイル 動作確認済み端末一覧【AQUOSシリーズ】
→https://mobile.line.me/support/device/search/?key=AQUOS
【格安スマホ】月500円で利用できるLINEモバイルの『ソフトバンク回線』はお得なのか?
LINEモバイルが2018年7月2日(月)から提供を開始したソフトバンク回線のSIMカード。iPhone以外の動作確認済み端末をもっと充実させて欲しいところですが、それでもソフトバンクユーザー向けの格安SIMが増えるのは嬉しい限りです。
LINEモバイルのプランなら端末を自分で用意すれば音声通話SIMが月額1,200円(税別)から、iPadなどのタブレット向けのデータ通信専用SIMが月額500円(税別)から利用可能です。
自宅に2年縛りが終了したスマートフォンや、機種変更で使用しなくなったiPhoneがあるなら家族や子供用のスマホとして格安で再利用できます。
LINEモバイルなら知名度も高く、ソフトバンクの資本も入っているので安心。
特にソフトバンク回線のプランは他のMVNOよりも料金が安いので、ソフトバンクで契約したスマホを格安スマホとして使用したいなら、MVNO(格安スマホ提供会社)はLINEモバイルがお勧めです。
▼LINEモバイルのお申込みはこちらの公式ページから!「iPhone SE」の契約も受け付けています。