キャリアメールが使えない?格安スマホの乗り換えで気をつけたい3つのデメリット

格安スマホ

MVNOが提供する格安スマホには、料金が極端に安い代わりに「通信速度が遅い」「サポート体制が貧弱」といったデメリットが存在しますが、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの大手携帯キャリアから格安スマホへ乗り換える時に、個人的に一番不便だったのが「キャリアメールが使用できなくなる」という点です。

目次

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そもそも「キャリアメール」とは何か?

■まずはキャリアメールの基本から

キャリアメール(carrier mail)とはNTTドコモ、au、ソフトバンクなどの大手携帯キャリア(MNO)が提供している電子メールサービスの総称で、携帯電話やスマートフォンの利用者が普段から使用している、いわゆる普通のメールアドレスのことです。

 

NTTドコモの携帯電話ならアドレスの末尾が「@docomo.ne.jp」、auなら「@ezweb.ne.jp/@au.com」、ソフトバンクなら「@softbank.ne.jp」になっているのがキャリアメールです。

 

キャリアメールは他にも「携帯メール」や「MMS(マルチメディアメッセージングサービス)」と呼ばれることがありますが、取りあえず携帯電話会社が提供しているメールサービスが「キャリアメール」だという程度の認識で大丈夫です。

 

これに対して格安スマホで使用するメールアドレスはフリーメール(free mail)と呼ばれる、GoogleのGメール(@gmail.com)やYahoo!のYahoo!メール(@yahoo.co.jp)など、誰でも簡単に取得できる無料のメールアドレスを利用することになります。

AndroidはGoogle社が開発したOS(オペレーティングシステム)なので、基本的に格安スマホで使われるメールサービスはGoogleのGメールになることが多いです。

キャリアメールが使用できないと一体どんなことで困るのか?

格安スマホへの乗り換えでキャリアメールが使えなくなると、具体的にどんなデメリットが発生するのかというと、主に以下の3つのケースで困る場合があります。

①携帯キャリアのキャリアメール宛にメールを送ることができない
②キャリアメールでないと登録できないサービスがある
③学校の連絡網などでキャリアメールが必要になることも

①携帯キャリアのキャリアメール宛にメールを送ることができない

大手携帯キャリアのメールサービスには携帯電話以外からのメールをシャットアウトする「迷惑メール防止フィルタ」が設定されていて、これが原因で大手携帯電話会社のキャリアメール宛に格安スマホからフリーメールを送信すると、迷惑メールフィルタに引っ掛かって相手にメールが届かないことがあります。

 

キャリアメール宛にフリーメールを送るためには、迷惑メールの受信許可リストに自分のフリーメールアドレス(ドメイン)を登録してもらう必要があるのですが、この作業は相手に行ってもらう必要があり、これを説明するのが大変。

 

家族の携帯電話なら代わりに設定してあげることも可能ですが、知人や同僚の携帯ではそうはいかず、キャリアメールを頻繁に利用している人が格安スマホに乗り換えると、この辺で苦労することになります。

■この問題の解決策

格安スマホから携帯キャリアの携帯電話に連絡を入れる場合「迷惑メールの受信許可リスト」に登録してもらうのが一番ですが、もう一つの連絡方法として「SMS」と呼ばれるサービスでメールを送る方法があります。

 

SMSとはショートメッセージサービスの略で、相手の電話番号に対して文章を送ることができる通信サービスです。

 

一度に送信できるメッセージは最大70文字まで、一回文章を送るたびに3円の送信料が発生し、画像や動画などが送れない制約がありますが、機種や携帯キャリア問わず電話番号が分かれば相手にSMSが送れるので、キャリアメールが送信できない相手にはこの方法で連絡を取ることができます。

↑SMSはLINEのような感じで文章をやり取りします

 

②キャリアメールでないと登録できないサービスが一部ある

最近はだいぶ少なくなってきているのですが、主に携帯電話やスマートフォン向けの一部サービスで会員登録時にキャリアメールじゃないと登録できないサービスがあるみたいです。

 

自分の利用している範囲でキャリアメールが必須なサービスがなかったのでちょっと調べてみたのですが、例えばJR東日本の切符予約サイト「えきねっと(携帯/スマホ版)」を利用するのに以前はキャリアメール必須だったそうです。

※「えきねっと」は2017年6月1日にキャリア以外のメールアドレスでも利用できるよう改善された。

 

少なくともインターネット銀行、クレジットカード会社、証券会社など、パソコン向けにサービスを行っている企業は大半がフリーメールでも利用登録OKだから問題なし。

後は想定されるキャリアメールが必須なサービスとしては月額の有料会員サービス(携帯/スマホ向け)で登録時にキャリアメールを求められることがあるかも。

格安スマホでは「キャリア決済」が利用できない

これはキャリアメールとは別の話ですが、格安スマホでは「キャリア決済」が利用できなくなるので、これらのサービスを利用している人は格安スマホに乗り換える時に要注意。

 

キャリア決済とはNTTドコモ、au、ソフトバンクの3社が提供している携帯電話用の決済サービスで、パソコンや携帯電話などで購入した商品代金を、携帯電話会社の通信料金と合算して支払うことができる便利なサービスです。

 

格安スマホにも楽天モバイル(MVNO)のようにキャリア決済サービスを提供している通信会社があるのですが、格安スマホのキャリア決済にはクレジットカードが必要(口座振替だと利用できない)なので、それならクレジットカード決済でいいじゃん!という話。

 

楽天モバイルのキャリア決済は「Google Play」や「iTunes Store」等の一部サービスにしか対応しておらず、クレジットカードよりも決済の範囲が狭いので利用者にとってあまりメリットがない。

 

また格安スマホの契約にはクレジットカードの登録を求められることが多いので、クレジットカードを持っているなら「キャリア決済」が利用できなくなっても、問題になることはありません。

③学校の連絡網や地域防災情報の取得などでキャリアメールが必要になることも

最近はLINEなどコミュニケーションツールの多様化でキャリアメールが必要になるケースは少なくなっていますが、学校の連絡網地域の防災情報の受け取りにキャリアメールが必要になることがあります。

 

また親同士で連絡を取る場合や、PTA役員を担当する時などキャリアメールを持っていた方が何かと便利。

 

家族全員で格安スマホに乗り換える場合でも、小学校から高校生くらいまでのお子さまいるご家庭では、キャリアメールが使用できる携帯電話の契約を、一台でも残しておくと安心できるかと思います。

■この問題の解決策

この問題の解決方法としては大手携帯電話会社の携帯を一台残しておく他にも「UQモバイル」や「ワイモバイル」のような、キャリアメールが使用できる通信事業者を選択する方法もあります。

▼MVNO業界最速「UQモバイル」公式ページ


この2社のメールアドレスはキャリアメールに分類されており、特にソフトバンク傘下のワイモバイルは元々第4の携帯電話会社(MNO)だったので、ワイモバイルのメールアドレス(@ymobile.ne.jp)はキャリアメールとして普通に通用することが多いです。

 

ワイモバイルは格安携帯電話会社としても大変優秀なので、もしキャリアメールが必要であればワイモバイルを試してみるのもありだと思います。

 

今回の記事のまとめ

最後にまとめとして、格安スマホへの乗り換えでキャリアメールが使用できなくなると、具体的にどんなデメリットが発生するのか?を最後にまとめてみると以下の通りです。

①携帯キャリアのキャリアメール宛にメールを送ることができない
②キャリアメールでないと登録できないサービスがある
③学校の連絡網などでキャリアメールが必要になることも

 

この中で一番気を付けたいことがその①の「携帯キャリアのキャリアメール宛にメールを送ることができない」こと。格安スマホでもSMS(ショートメッセージサービス)で携帯キャリアの携帯電話に連絡を入れることができるが、初めは操作方法や設定で戸惑う場面があるかも。

 

普段の連絡などでもしキャリアメールが使用なら、「UQモバイル」や「ワイモバイル」のようなキャリアメールを提供している通信会社の格安スマホを契約しましょう。

 

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