スマホ料金がさらに高額に?ソフトバンクの新料金プラン『ミニモンスター』に潜む3つの落とし穴

ウルトラギガモンスター

目次

ソフトバンクの新料金プラン『ミニモンスター』の追加で利用者負担が更に増加か?

■名前は『ミニモンスター』でも料金はギガモンスター級に高い新プラン登場!

『ミニモンスター』とはソフトバンクが2018年9月6日(木)より提供を開始するスマートフォン向けの新料金プランで、『ウルトラギガモンスター+』が大容量のヘビーユーザー向けプランだとしたら、こちらはデータ通信量の少ないライトユーザーをターゲットにしたプランとなります。

 

「ミニモンスター」は毎月のデータ通信量に応じて4段階の料金が自動的に適用される従量課金制のプランで、サービス内容はauの『ピタットプラン』と似たような感じ。

ソフトバンクではデータ定額プラン(旧プラン)の新規申し込み受付を全て停止して、これからは「ウルトラギガモンスター+」と「ミニモンスター」に一本化する予定(つまりこの2種類のプランしか選べなくなる)

 

データ通信量が50GBまで使える「ウルトラギガモンスター+(月額7,480円+端末代)」はまだ良いのですが、ライトユーザー向けの「ミニモンスター」に関しては大半の利用者(契約者)で料金が値上がりする可能性があり、現在「ミニモンスター」の申込みを考えているユーザーは注意が必要。

 

今回はユーザーの間で全然お得じゃないと話題の「ミニモンスター」プランについて、解説しながらまとめていきたいと思います。

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ソフトバンクの新料金プラン『ミニモンスター』に潜む3つの落とし穴

具体的に「ミニモンスター」の問題点を指摘すると以下の3つが主に挙げられます。

1.新料金プランの『ミニモンスター』は料金が青天井に高くなる

2.『ミニモンスター』は利用料金も以前より割高に

3.『月々割り』の終了で利用者の支払い金額が更に増加

1.新料金プランの『ミニモンスター』は料金が青天井に高くなる

4段階の従量制プランが抱える問題点

これまでソフトバンクが提供してきた従来のデータ定額プラン(旧プラン)では、毎月のデータ通信量の上限を越えてしまったとしても、「速度制限」に引っ掛かるだけで請求金額が一定以上に高くなることはありませんでした。

 

ところが新プランの「ミニモンスター」はデータ通信の使用量に応じて料金が決まるため、スマートフォンで動画を観たり、インターネットを利用すればするほど料金が際限なく高くなってしまいます。

例えば毎月のデータ通信量が1GB未満(2年目以降)に収まるならデータ通信部分の利用料金は月額2,980円程度で済みますが、通信量が0.01GBでもオーバーすると次の月額4,980円に移行します。

 

更にデータ通信の消費量が5GBを超えた時点で最大料金の月額7,480円に到達するため、端末の分割代金を合わせると一ヵ月の請求金額が軽く1万円を越えてきます。

 

これがライトユーザー向けのプランだと?笑わせるなって話ですよ。

 

自宅ではWiFi通信を利用してインターネットに接続するなり、データ通信の消費量をしっかりとコントロールできるユーザーならいいのですが、子供などスマホに不慣れなユーザーの場合、(データ通信の使いすぎで)知らないうちに高額な利用料を請求されるケースが想定され、データ定額プランの頃のような歯止めが効かなくなってしまいます。

 

この変動制プランを最初に考案したのはau(ピタットプラン)なのですが、利用者から料金を上手く巻き上げるように計算されたプランで、実際かなりえげつない料金体系だと思います。

 

2.『ミニモンスター』はデータ定額料金が以前より割高に

更に「ミニモンスター」は1GB当たりの単価も従来の料金プランより割高で、旧データ定額1GBプラン以外はほぼ全て値上がりとなっており、2GB=3,500円→4,480円、5GB=5,000円→5,980円となってます。(※50GBは7,000円→6,980円)

■旧データ定額プラン 1GB=2,900円、2GB=3,500円、5GB=5,000円(参考)

■新料金プラン      1GB=2,480円、2GB=4,480円、5GB=5,980円(参考)

 

データ通信の使用量が毎月5GBを越えるようなら50GBプランの「ウルトラギガモンスター+(月額5,980円)」を契約した方が安く、もとからデータ通信の消費量が少ないライトユーザーにとって、全くメリットのない内容と言っていいです。

 

キャンペーンや割引きをフル活用して一か月のデータ通信量が1GB未満に収まるなら以前よりも安くなる可能性があるが、その条件に当てはまる人は極一部のユーザーのみで、大半の利用者は料金負担が増えると断言していいでしょう。

1GB当たりの単価は『ギガモンスター+』より20倍高い

YouTubeなど特定の動画配信やSNSのデータ通信量をカウントしない『ギガモンスター+』は月に50GB以上使えてデータ通信量は月額5,980円。

 

つまり1GB辺り約119円(5,980円÷50GB=約119円)で利用できる訳ですが、ミニモンスターの場合は1GB=2,480円と約20倍のぼったくり価格。

データ通信量の多いヘビーユーザーを優遇するのは分かるのですが、ここまで料金の差ができるのは絶対におかしい。

 

さすがにギガモンスターと同じ1GB=119円まで値下げしろとは言わないが、ここまで安くできるのなら、ライトユーザー向けに1GB=1,000円でプランを提供するのが私は道理だと考えます。

ソフトバンクは「おてがるプラン」をなぜ2か月で終了してしまったのか?

ソフトバンクでは2018年の6月から、「おてがるプラン」と呼ばれるライトユーザー向けのお得なプランを展開したのですが、今回の料金プランの刷新を受けて同プランの新規申し込み受付を僅か2か月で終了。

「おてがるプラン」はガラケーからの乗り換えが前提・選べる端末が限定されているなど、いくつか申込条件が存在するのですが、次の機種変更をするまでずっと月額1,980円~で利用できるという、長期で契約するなら結構お得なプランだったりして、本当はライトユーザー向けのプランならこちらを残すべきだったのに、「料金が安い=携帯電話会社が儲からない」という理由で早々に打ち切ってしまったのが非常に残念です。

3.『月々割り』の終了で利用者の支払い金額が更に増加

2018年9月6日(木)からスタートする「ウルトラギガモンスター+」と「ミニモンスター」からは、毎月の利用料金から端末代の一定額割引く『月々割』が終了になり、利用者の支払い負担が更に増加します。

【追記】正確には2年契約なし(月額3,900円)のプランで契約すれば、「ミニモンスター」でも月々割を利用できるのだが、基本通話料金が1,500円→3,900円と2年間で57,600円の負担増。正直言って契約するユーザーがいるとは思えないので除外しています。

 

具体的な例を出すと『iPhone 8(64GB)』モデルを購入する場合、本体価格が94,320円。月々割を利用すると最大で2,810円×24回=67,440円分の割引き(iPhone 8を実質26,880円で購入できる)を受けられたのですが

新料金プラン「ミニモンスター」プランではそれがなくなって、端末代を丸々利用者が負担することになるので合計の支払い額は以前よりも増えてしまいます。

 

■Twitterでも指摘されている『実質』料金の値上げ。

 

■『半額サポート』が受けられるが問題点も

新料金プランの「ミニモンスター」でも対象端末を最大半額で購入できる『半額サポート』が利用できるので、実際の費用負担は半分程度で済むのですが、「半額サポート」は4年縛り(永久縛りとも呼ばれる)と言われるほど強力な縛りが条件あり、その条件がクリアできなければ結局、端末代を全額負担することになるので色々と問題視されています。

 

過去に「月々割」と併用できていた頃は最新のiPhoneシリーズも最大90%OFFで購入できていたのですが、「月々割」が終了した現在では最大で50%OFFと、トータルで見たら利用者の費用負担が増えているのが現実です。

 

【まとめ】スマホ料金の「実質」値上げにソフトバンクは何を思うのか?

ソフトバンクが2018年9月6日(木)からスマートフォン向けの新料金プラン「ミニモンスター」は、旧データ定額プランと比較して全体的な料金の値上がり、4段階の変動制プランなためデータ通信を使いすぎると知らないうちに料金が高額になる恐れも。

■スマートフォン向け新料金プラン『ミニモンスター』の問題点

①毎月1,000円割引きになる「おトク割」は1年間限定で2年目以降の料金が高くなる。

②料金を安くするためには光回線(ソフトバンク光)の契約や「家族割」の適用が前提。

③基本的に「月月割り」の利用ができなくなるため利用者の端末負担が増加。

④月のデータ通信量が1GB未満に抑えられるユーザー以外は料金の値上げに。

⑤2018年9月6日からは「ウルトラギガモンスター+」か「ミニモンスター」の2種類しか選べない(利用者に選択肢がない)

データ通信量が少ないライトユーザーでも1万円以上の高額請求が

「ミニモンスター」は各種割引きをフル活用してようやく通常レベルの料金になるように価格設定されているため、光回線などのセット割りが利用できないユーザーは2年目以降の料金がデータ通信3GB消費の場合、5,980円(データ通信量)+1,500円(通話基本料)=7,480円、これに端末代と消費税が加わるため、ライトユーザーでも1か月の請求金額が軽く1万円を超えてしまいます。

 

2~3年前までスマホ料金の目安は月額7,500~8,000円前後と言われていましたが、最近は月1万円を超えるのも当たり前。

 

政府では高額なスマートフォン利用料の是正のため、携帯電話会社に料金の値下げを要求していますが、総務省がヨコヤリを入れるたびに利用者負担が増えているのが笑えます。

■総務省が携帯電話料金に口出しした結果(2018年9月時点)
①実質0円販売が規制され、利用者の端末購入費用負担が増加。
②高額キャッシュバックの規制後、携帯会社は儲かったが利用者に恩恵なし。
③官房長官が最大4割の値下げを指摘→ソフトバンクで従来プランよりも更に割高なプランが登場。

④これまで2年縛りで端末を購入できていたのが最近は4年縛りに。

本来なら端末補助を無くすなら基本料金を下げるべきだが、そうすると携帯電話会社の儲けが減るため、ARPU(1契約あたりの売上)が下がるようなプランを提供するはずがない。

 

ライトユーザーは傘下のワイモバイル(Y!mobile)に移行すべき

こういったソフトバンクの殿様商売にウンザリしている方は、ソフトバンクサブブランドである『ワイモバイル』に乗り換えるのも一つの方法です。

 

ソフトバンク傘下のワイモバイル(Y!mobile)はNTTドコモやauと同じMNOに属する携帯電話サービスなので、MVNOの格安スマホよりも通信速度が速くてサポートも手厚い。

それでいて料金は端末代込みでも月々3,000円~5,000円位と経済的で、料金が値上がりしたソフトバンクと比較すると驚くほど安く感じます。

ワイモバイルでは「iPhone X」や「Xperia XZ2」など最新のスマートフォンを契約することはできないのですが、その分、用意してある端末はお手頃価格で、あまり携帯電話にお金を掛けたくないライトユーザーにおすすめ。

 

また、2018年9月1日からは2年間限定ですが「料金設定はそのままにデータ通信量が通常よりも増加」しているのでお得。ワイモバイルでもソフトバンク光のセット割りや家族割り等が活用できるので、興味のある方は是非ワイモバイルの公式サイトで確認してみて下さい。

■ワイモバイル公式サイトへ→Y!mobileオンラインストア

↑2018年12月20日よりワイモバで「iPhone 7」の取り扱いを開始!正直これがかなり安い。

 

【広告】最近「LINEモバイル」がソフトバンクユーザー向けのSIMカードの提供を開始。

LINEモバイルのSIMカードを利用すればソフトバンクのiPhoneを格安スマホとして再利用できるので、大手携帯キャリアの殿様商売にうんざりしている人はLINEモバイルのSIMカード(格安SIM)を試してみるのもあり。

 

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