2018年上半期にMVNOのシェアNo.1に上り詰めた「楽天モバイル」が、同年10月1日よりau回線を利用したプランの提供を開始しました。
■楽天モバイルが新たに提供を開始した『au回線』の詳細についてはこちら
これまで楽天モバイルはNTTドコモのネットワーク回線を利用してサービスを提供してきましたが、今度からはau回線も選べるマルチキャリアに成長。
auのスマートフォンを持っている人向けの格安SIM(SIMカード)としては、UQモバイル、IIJmio、mineoに次ぐ規模になりそうです。
目次
楽天モバイル(au回線)の利用料金について
au回線の利用料金は通常の音声通話SIMが月額1,250円(税別)から、050番号のデータSIM(SMSあり)が月額645円(税別)からと料金設定はNTTドコモ回線と一緒。
データ通信の容量は月一回まで無料で変更可能で、余ったデータ通信量は翌月に繰り越し可能。
通話SIMの最低利用期間は1年間(12か月)で、12カ月目以内の解約の場合、契約解除料9,800円(税別)が発生します。
NTTドコモ回線プランと異なる点
au回線で選べるプランは今のところ「通話SIM」「050データSIM」のみで、主にiPadなどのタブレットやルーターに使用するデータSIM(SMSなし)は提供していないみたいです。
さらにau回線では高速通信容量を使い切っても最大1Mbpsの速度で通信できる「スーパーホーダイ」プランも契約できず、ここら辺がドコモ回線プランとの違いになります。
↑「スーパーホーダイ」は長期契約特典として毎月最大1,000円の割引きが受けられたり、毎月のデータ通信容量を使い切っても下り1Mbpsで通信できる特徴がある。※通常プランの速度制限は200kbps
au回線の通話品質やサービスエリアについて
楽天モバイルのau回線は本家auの4G LTE網を利用しているので、auで利用していたスマートフォンを再利用するなら「通話品質」や「つながるエリア」はauの頃と全く一緒と思っていいです。
自分で購入したSIMフリー機(主に中華製のandroid端末)を利用する場合は、地方の山間など人口の少ない地域で使用するならauの電波が届いているのか公式ページで調べた方がいいですね。※心配な人は対応バンドも調べた方がいい。
■全国のauサービスエリアの詳細につきましてはこちらの公式ホームページで確認できます。
→https://www.au.com/mobile/area/
auのスマートフォンを利用するためには基本的に端末のSIMロック解除が必要
今のところau回線の対応表を見る限りSIMロック解除なしで利用できるのは2017年9月以降に発売されたiPhone X、iPhone 8、iPhone 8 PlusとSIMフリー機のみで、それ以外のauスマートフォンでは端末のSIMロック解除が必要になる。
NTTドコモやソフトバンクのスマートフォンなら同じ通信系列のMVNOを選べばそのまま利用できることが多いのですが、au回線のSIMカードをauのスマートフォンで利用する場合は基本的に2015年4月23日以降に発売されたSIMロック解除対応機種であることが前提となります。
もしauのスマートフォンをお使いで楽天モバイルのSIMカード(au回線プラン)を契約してみようと考えている方は、楽天モバイルの『動作確認済み端末一覧』で自分の持っている端末がちゃんと対応しているのか慎重に調べた方がいいですね。
■楽天モバイル公式サイト「動作確認済み端末一覧」
→https://mobile.rakuten.co.jp/device/?l-id=sim_au_pc_device
SIMロック解除のお手続き au スマートフォン・携帯電話をご利用の方
auスマートフォン本体のSIMロック解除はauの公式サイト(auお客さまサポート)や全国のauショップで手続きが可能です。インターネットからの申し込みなら解除手数料は無料、auショップでは手数料が3,000円(税別)掛かります。
手持ちのスマートフォンを格安SIM運用しようと思っていてau端末のSIMロック解除に興味のある方はauの公式ホームページでSIMロック解除の条件などを確認してみて下さい。
→auスマートフォン・携帯電話のSIMロック解除 手続き方法
まとめ
楽天モバイルは『格安スマホ』や『格安SIM』を提供している通信会社のなかでは知名度が高く大手のMVNOになるので、auユーザー向けのSIMカードを探しているなら選択肢として「楽天モバイル」のau回線は個人的に結構ありだと思います。
au回線を提供しているMVNOはKDDI系列のUQモバイルか楽天モバイルかで迷うのですが、楽天グループ関連のサービスをよく利用しているなら楽天モバイルの方がいいでしょう。
au回線の契約で注意すべき点は、au版のスマートフォンでもSIMカード(au回線)を利用するためには「端末のSIMロック解除」が必要な機種が多いこと。
この点が格安SIMに初めて挑戦するような初心者にとって一つの壁になるかな?という気がします。(NTTドコモ、ソフトバンク、auの中でau系の格安SIMが一番調べることが多い)