先日、米国でタバコの製造・販売を手掛けているアルトリアグループの株価が前日比で10%近く下落、同社の株価は一日で45.62ドルから41ドル前後まで値下がりした。
仮にアルトリアグループの株を100株保有していた場合、1日で-62,370円(ドル円135円で計算)ほどの含み損が増えることになり、高配当目的でアルトリアを長期保有している株主にとっては結構痛い含み損である。
アルトリアグループの株価が1日で10%下がった理由
2022年6月22日(水)にアルトリアグループの株価が1日で10%近くさがったきっかけは、アメリカ国内の米食品医薬品局(FDA)が電子たばこのジュール・ラブスに対して、「加熱式電子たばこ製品の規制強化」を進めているという報道が出たからである。
アルトリアは去年も加熱式タバコの「IQOS(アイコス)」の販売停止騒動で株価が1日で6%近く下落したことがあったが、タバコ銘柄は「健康被害に関する規制強化リスク」が常に存在するので、この辺はタバコ銘柄を取引きするうえで、想定しておくべき事柄なのかも知れない。
アルトリアグループの株価は約2週間で24%の暴落
アルトリアグループ(MO)の株価は電子たばこの規制強化報道の約2週間前後で24%ほど暴落しており、6月22日時点の株価は約41ドルで配当利回りが一時 8.78%(年間配当 3.6ドル)まで上昇しました。
JUUL社の電子たばこや無煙たばこに関しては既に80億ドル以上の減損処理をしており、米食品医薬品局(FDA)の電子たばこ販売禁止計画は株価に織り込まれてると思われていたが、そうじゃなかったみたいです。
以前からアルトリアグループの株を買ってみたいなと思っていたのですが、減配リスクが少々高いのが気になります。電子たばこの販売規制報道の後、アルトリアの株価は年初来安値からは+6%ほど戻していますが、米国株は円高リスク振れた場合の含み損リスクも考慮しないといけないので、同社の株を買うのはもう少し様子を見たい感じがします。