WIMAX(ワイマックス)は自宅の固定回線代わりとして通用するのか?

WIMAX

目次

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WIMAX(ワイマックス)が固定回線代わりに使えるのか検証してみた

先日、UQ WIMAXの『Speed Wi-Fi NEXT WX04』を利用する機会があったので、自宅用のインターネット回線として最近のWIMAX(正確にはWIMAX 2+)が通用するのか検証してみました。

WIMAXとは?(WIMAXの簡単な解説)

WiMAX(ワイマックス)とは第4世代移動通信システムを利用した無線ネットワーク・システムの1つで、通信の方法には携帯電話と同じ電波(通信帯域)が使用されているのでインターネット開通のための工事が不要。

 

WIMAXの提供エリアに住んでいることが条件になりますが、電波の提供エリア内であればどこでもインターネットが利用できるようになるので、光回線やADSLなどのいわゆる「固定回線」が利用できないご家庭でWIMAXは重宝します。

 

■工事不要のインターネット回線「 WIMAX(ワイマックス)」

【WiMAX2+】WiMAXなら家でも外でも使い放題



WIMAX(ワイマックス)が選ばれる5つの理由

■WIMAXの特徴やメリット

①インターネット開通のための回線工事が不要

②光コンセントの設置工事も必要ないためネット開通までの期間が早い

③難しい設定も必要なく電源を入れるだけでOK。電源を入れたら普段から使用しているLANケーブルを本体に差すだけですぐにネットが使えるようになる。

④WiFi通信(無線LAN機能)も利用できるのでスマホのデータ通信節約になる

⑤引越し先でも当日からネットが使える。

 

WIMAXではWiFi通信が利用できたり、引越しの際にインターネット回線の解約・新規申込をする必要がないなどのメリット【注意①】があり、人によっては光回線よりもWIMAXの方が重宝する場合もあります。

【注意①】ただし引越し先もWIMAX(電波)の提供エリア内であることが前提

 

WIMAXには「速度制限(3日間10GB制限)」が設けられているので、通信速度の面では光回線に劣る部分もあるものの、WIMAXは「事務所や仕事場などに手軽にインターネット環境を構築したい方」「高額な工事費用が心配な方」「作業員を自宅に上がらせたくないような女性の方」などにお勧めできます。

 

自宅で固定回線代わりにWIMAXを契約するなら端末は「クレードルセット」がおすすめ

■Speed Wi-Fi NEXT WX04(クレードルセット)

もし自宅でWIMAXを固定回線代わりにするなら端末は「クレードルセット」と呼ばれる機器を選びましょう!

クレードルとはWIMAX端末の下に設置する白い台座(黒い機種もあります)のことで、自宅のパソコンやテレビをLANケーブルで有線接続する場合はこちらのクレードルセットを注文します。

 

クレードル付きを選択した場合、端末の購入費用が少し高くなるのですが、このクレードルを装着すると室内でのWiFi通信の性能が向上し、電波の指向性もUPするということなので、自宅で固定回線代わりとしてWIMAXを契約するなら断然「クレードルセット」がお勧めです。

 

下り最大1Gbps対応の「Speed Wi-Fi HOME L02」が登場!

UQ WIMAXでは2017年以降、モバイル端末タイプの「W00」「WX00」シリーズの他に、「Speed Wi-Fi HOME L01(2017年発売)」や「WiMAX HOME 01(2018年発売)」といった室内での使用に特化したホームルーター タイプの製品も登場。

 

これらの機器はモバイルルーターの「NEXT W06」や「NEXT WX05」と違って外に持ち運んで使うことができないが、自宅での利用に適した高性能WiFi通信機能、モバイルルーターよりも高い電波の受信感度、有線LANケーブル用のLANポートは2個搭載など、室内専用で使用するならこちらの製品がお勧めです。

 

2019年1月には下り最大1Gbpsに対応した「Speed Wi-Fi HOME L02」も発売され、光回線などの固定回線が引けないご家庭でインターネットを利用するときに重宝します。

 

■下り最大1Gbp対応 回線工事不要のインターネット回線「Speed Wi-Fi HOME L02」を提供しているUQ WIMAXの公式サイトはこちら

PCもタブレットも外出先で快適ネット!【WiMAX2+】



WIMAX(ワイマックス)の「通信速度」について

WIMAXに限らずSoftbank Airなど、電波を利用したタイプのインターネット接続サービスは利用する場所や回線の混雑状況によって通信速度が変わってくることを知っておかねばなりません。

 

■自宅の通信環境(WIMAX)について

自宅ではWIMAX端末(WX04)の受信アンテナが4本中3本建った状態で通信速度は下り40~50Mbps前後。

■2018年4月28日(土曜日)午前11時の通信速度 下り50Mbps、上り2.6Mbps【Google速度計】

■2018年4月28日(土曜日)午後15時の通信速度 下り27.9Mbps、上り1.1Mbps【Google速度計】

■2018年4月28日(土曜日)午後18時の通信速度 下り45.6Mbps、上り1.8Mbps【Google速度計】

■2018年4月28日(土曜日)午後20時の通信速度 下り38.5Mbps、上り1.9Mbps【Google速度計】

■2018年4月28日(土曜日)午後22時の通信速度 下り17.9Mbps、上り2.0Mbps【Google速度計】

※WiMAX端末は「Speed Wi-Fi NEXT WX04」を使用

UQのWIMAXでは平日・祝日関係なく一定の速度で通信ができ、回線が一番混雑しやすい22時台でも下り18Mbps前後と、普通にインターネットを利用するぶんには十分な速度がでています。

 

■以前より速度がでるようになったWIMAX

2年くらい前に(2016年頃)WIMAX 2+を利用した時は、夕方以降の混雑する時間帯になると通信速度が2Mbps以下にまで低下し、自宅用のインターネット回線としては使い物にならないくらい遅かったのですが、最近ではそれが大幅に改善されており以前よりもかなり通信が快適になっています。

WIMAXの混雑状況が改善されたきっかけ

2013年頃までのWIMAX回線契約数は全体で約400万件程度だったのに対し、2014年にau携帯のデータ通信にWIMAX 2+が採用されてからは契約数が何と5倍の約2000万件に激増。

 

auスマホユーザーの通信トラフィック増加により、特にインターネットの利用が多くなる夕方以降の速度低下が顕著(速度制限に引っ掛かってないのに通信が重い)であり、固定回線代わりにWIMAXを利用するのはあまりお勧めできない状況がしばらく続きました。

 

ところがauのスマートフォンでは一部機種でWIMAX回線を使用中は通話の着信が受けられないという致命的な欠点が判明。それなら最初から4G LTEで通信したほうがいいじゃん、ということで最近はau携帯でWIMAXオプションを利用する人が減少。

 

そのおかげでWIMAXの帯域に余裕ができ、混雑時の通信速度が大幅に改善する結果となりました。

WIMAX(ワイマックス)でも4K動画の視聴は可能なのか?

WIMAXでYouTubeやNetflixなどの4K画質(3840×2160)の動画が観られるかは、自宅でWIMAXの通信速度がどの程度でるかによって変わってくるのですが、下り30~40Mbps前後でるのならばWIMAXで4K動画の視聴も可能です。

 

実際WIMAXでYouTubeの4K動画が視聴できるのか試してみたのですが、回線が空いている時間帯なら読み込みで止まることなく、スムーズに4K動画を観ることができました。

▲YouTube 4K【ULTRA HD】動画

だだしWIMAXには「3日間10GB制限」と呼ばれる速度制限が設けられており、後述する理由により4K動画の利用には不向きな面もあります。

 

WIMAXの「3日間10GB制限」について

WIMAXサービスを提供している通信会社各社では、特定のユーザーが通信のし過ぎで帯域を占領するのを防ぐため(混雑回避)、インターネットの利用が多くなる夕方以降の時間帯で「3日間10GB制限」と呼ばれる速度制限を実施しています。

 

この「3日間10GB制限」では直近3日間の合計データ通信量が10GBを超えると、当日の午後18時~翌2時頃までの約8時間、通信速度が上り/下りともに1Mbps前後に制限され、特に動画を視聴する時に影響がでてきます。

【参考画像】Windows 10のタスクマネージャーで速度制限時のフラフを計測してみると、動画の視聴時などで通信速度(受信)が下り1.0~1.1Mbpsで制限されているのが分かる。

WIMAXの『速度制限』下り1Mbpsの通信速度とは?

下り1Mbpsの通信速度というのはYouTubeの低画質がギリギリ視聴できるくらいのスピードで、標準画質(480p)以上の画質で動画を再生しようとすると回線が遅すぎて読み込みで止まるようになります。

■【WIMAX】下り1Mbpsの速度制限時に起こること

・下り1Mbpsの速度制限時ではYouTubeなどの動画は低画質(240~360p)で視聴する必要がある。

・画像などの表示に10~15秒ほど掛かるようになる。

・1GBのファイルをダウンロードするのに約3~4時間ほどかかる。

・WiFi経由によるアプリのダウンロードも時間が掛かるようになる。

・インターネットを普通に利用したいなら下り3Mbps以上は欲しいところ。

WIMAXの速度制限(3日間10GB制限)に引っ掛かったとしてもネット通信ができなくなる訳ではありませんが、インターネットを快適に利用するためには、出来る限り3日間の合計データ通信量を10GB以内に抑える必要があります。

 

WIMAXの「3日間10GB制限」でできること

■Webサイトの閲覧は問題なし

WIMAXの速度制限に引っ掛かる基準は3日間で10GBなので1日当たり約3.3GBほどデータ通信が使用できる計算になり、Webサイトの閲覧やTwitterやLINE、インスタグラムなど、普通にインターネットを利用する分には1日でこのデータ量を消費する心配はありません。

 

■動画の視聴は毎日3~4時間ほど可能

YouTubeなどの動画配信サイトでは高画質(720p)の動画を1日当たり約3~4時間ほど視聴可能。AmazonプライムビデオのHD画質(1080p)なら1日で約2時間30分ほど動画の視聴が可能です。

 

4Kの超高画質(UHD/2440p)になってくると、たった1時間の動画を観ただけでデータ消費量が10GBを超えてしまうので、WIMAXで動画を視聴するならHD画質の720pまでがベスト。

 

スマートフォンで動画を観る場合は画質が360~480pに設定されていると思うので、1日6~7時間ほど動画を観ても速度制限に引っ掛かることはありません。

 

■PS4のゲームソフトのダウンロード購入について

WIMAXでもPS4のゲームソフトをダウンロード購入することは可能なのですが、最近のゲームソフトは1本で40~50GBのデータ通信を必要とするので、そういった大容量のゲームソフトをDL購入する場合は午後18時~翌2時までの「速度制限」を覚悟する必要あり。

 

月に1~2本程度のソフト購入なら速度制限を我慢できるかもしれませんが、頻繁にゲームソフトをDL購入するユーザーは光回線やSoftBankの方がいいかも。

※この3日間で使用できるデータ通信量に上限(速度制限)があるのがWIMAXの欠点であり、光回線が利用できるのならWIMAXより光にした方がいいと言われる理由の一つでもあります。

 

WIMAXの対応エリアについて

WIMAXの使用エリアについてはUQ WIMAXの公式ホームページで最新の対応エリア状況が確認できます。

■WIMAXサービスエリアのURLhttps://www.uqwimax.jp/area/wimax/

 

WIMAX(WIMAX 2+)の使用エリアが都道府県別にピンク色の表示でされており、基本的に人口の多い地域なら大抵のエリアがカバーされています。

※UQの公式サイトでは住所別に〇~×で電波状況を判定する「ピンポイントエリア判定」も利用できます。(スマホのGPS機能が使えるなら現在位置からの判定も可能)

 

またUQ WIMAXではWIMAXの無料お試しサービスも実施しているので、それで自分の住んでいる地域でWIMAXが利用可能かどうか調べることもできます。

「Try WIMAX」を利用すれば15日間無料でWIMAXをレンタルすることが可能

本家UQ WIMAXが提供している「Try WIMAX」とは、専用のWIMAX端末を15日間無料でレンタルできるサービスです。

無料のお試しサービスといっても利用可能なプランは通常のWIMAXと同じ「ギガ放題」プランなので、実際にWIMAXを契約した時の参考になります。

 

WIMAXの通信速度は近隣の建物や住宅環境によっても変わってくるので、自宅や仕事場でWIMAXがちゃんと使用できるのか不安な人は、事前に「Try WIMAX」でWIMAX端末をレンタルして試してみるといいでしょう。

 

■UQ WIMAXのWIMAXレンタル「Try WIMAX」の申し込みページこちら

http://www.uqwimax.jp/signup/trywimax/

 

WIMAXは契約から8日以内なら「初期契約解除制度」で契約のキャンセルが可能

「初期契約解除制度」とは通信契約におけるクーリング・オフ制度のようなもので、WIMAXの通信が利用可能になった日、または契約に関する書面を受け取った日から起算して8日以内なら通信会社の合意なしに一方的に回線契約の解除ができる法律です。

※初期契約解除制度の施行は平成28年5月21日から

 

この「初期契約解除制度」の適用には電話連絡や書面による通達が必要ですが、WIMAXの契約から8日以内なら高額な違約金等の支払いなしで契約のキャンセルが可能です。

※ただし事務手数料の支払いは発生、WIMAX端末の返却が必要等の条件あり。

 

もしWIMAXの契約後、自宅で使用してみたが電波状況が悪かった、通信が全く利用できずにインターネットが使い物にならなかった等の理由があれば、早めに通信会社に連絡して契約の解除をしましょう。

【まとめ】WIMAXは自宅の固定回線代わりとして通用するのか?【結論】

■WIMAXは自宅用の固定回線として通用する。

自宅用のインターネット回線(固定回線)としては光回線が契約できるのなら光にするのが一番ベストですが、光回線の導入工事ができない等の理由があるならばWIMAXも一つの選択肢として契約する価値があります。

 

最近のWIMAXは昔に比べて全体的な通信速度が改善されており(WIMAX2+に移行した2012~2013年頃が酷かった)、混雑する時間帯でも快適にインターネット通信を利用することができます。

 

■WIMAXには速度制限が設けられている点に注意!

ただしWIMAXの利用で注意すべき事は「3日間10GB制限」が設けられている点です。

これに引っ掛かると午後18時~翌2時の間、通信速度が下り1Mbps以下に制限されるのでインターネットの使い勝手がかなり悪くなります。

※ただ3日間の合計データ通信量が10GBを超えない限りは速度制限を気にしなくて済むので、余程のヘビーユーザーでなければ問題ないかと思われます。またヘビーユーザーの場合、お金は掛かりますが2台契約して交互に使いまわす選択肢もあり。

 

3日間で10GBなので1日あたり約3.3GB(YouTubeのHD画質なら1日3~4時間ほど動画が視聴可能)、毎日のデータ通信量がこれくらいに収まるユーザーならWIMAXは非常に便利なインターネット回線となるのでお勧めです。

 

■WIMAXのお勧めプロバイダ

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