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スポンサー会社が約20%の投資口取得を発表
2025年5月16日に発表されたIRで、東京インフラ・エネルギー投資法⼈のメインスポンサーである株式会社アドバンテック&株式会社クールトラストが同社の保有割合を10%→最大20%に増加することを発表。
太陽光発電施設を運営するインフラ投資法人は2024年に大暴落を引き起こし、だいたい1,000億円分の太陽光物件が時価総額250億円と、インフラ投資法人の市場価格が2024年5月末~2024年12月末の半年間だけで半分以下になった。
逆に言えば大口の投資家にとってはインフラ投資法人の投資口を増やすチャンスではあるので、東京インフラとカナディアンは、親会社やスポンサー会社が投資口の取得を発表しています。
【追記】2025年7月に不動産会社のヒューリックがカナディアン・ソーラー・インフラ投資法人を1口86,710円でTOB発表(約20%分)、プレミアム価格の上乗せは15%程度、買い付け期間は7月1日から8月13日までを予定、保有割合は20%の85,885口、ナディアン・ソーラーは市場の上場は維持。
業績予想は過去最悪なのに価格の上昇率は高い
■東京インフラは電源ケーブルの盗難被害で純利益が半減
電源ケーブルの盗難被害による「発電施設の停止」と「盗難対策費用の計上」で、2025年6月期の業績予想は純利益(1口利益分配金/1,552円→712円)が例年の約半分以下と、東京インフラ・エネルギー投資法⼈は太陽光発電を運営しているインフラ投資法人のなかでも一番利益率が高かったのに、2025年の業績予想は最悪でした。なのに↓
東京インフラ投資法人はインフラ投資法人のなかでも価格の上昇率が高かった
スポンサー会社が発行済み投資口の取得を10%→20%に増加することを発表した影響で需給関係が良いのか
2025年4月に発生したトランプ関税ショックの最安値(上場来安値)からの上昇率は、東京インフラ投資法人が一番高かった。(カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人も価格が安定していた。)
・東京インフラ・エネルギー投資法⼈ +22.5%
・ジャパン・インフラファンド投資法人 +15.8%
・エネクス・インフラ投資法人 +10.5%
インフラ投資法人の発表する業績予想の内容が悪くても、需給が良ければ業績に関係なく価格が上昇する例の一つです。逆に業績が良くても需給が悪いと価格(株価)は下がる、チャートのトレンドは投資するうえで非常に重要な指標になります。
2025年7月末時点の年間分配金利回りは約7.5%
・2025年7月25日(金曜日)時点の東京インフラ投資法人の1口価格は47,900円
・分配金は半年ごとに約1800円(利回り3.75%相当)を予定
・年間の分配金利回りは約7.5%相当(年間 約3,600円)
・2025年4月のトランプ関税ショック時の最安値は約39,000円(分配金利回り 約9.23%)