NTTドコモでは同社が提供する携帯電話・スマートフォンのSIMロック解除条件を2019年2月20日より一部緩和。これにより中古携帯ショップで購入した中古端末などのSIMロック解除が契約者本人以外でもできるようになりました。
■ドコモからのお知らせ「SIMロック解除の受付条件を一部変更」
→https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/pages/190215_00.html
中古端末のSIMロック解除はNTTドコモの公式ホームページの「My docomo」で可能。ロック解除の申請にはdアカウントの取得が必要になりますがインターネットで手続きが行え、しかも手数料は無料(ドコモショップだと3,000円/税別が掛かる)
これまでもNTTドコモの中古端末なら同じドコモ回線のSIMカード(格安SIM)を使用すれば全然問題なかったのですが、これからはauやソフトバンク回線のSIMカードも気軽に使えるようになり、利用者の選択肢の幅が広がります。
目次
さっそく中古「iPhone 6s」のSIMロック解除に挑戦
自宅には中古携帯ショップの「イオシス」で購入した中古のiPhone 6s(NTTドコモ版)があったのでさっそくオンライン経由でiPhone 6s本体のSIMロックの解除に挑戦してみました。
NTTドコモ版の中古携帯・スマートフォンのSIMロック解除に必要なもの
中古端末(NTTドコモ版)のSIMロック解除に必要な物は「中古携帯ショップで購入した端末」と「dアカウント」の二つ。
インターネット経由でSIMロック解除の申請を行うためには「My docomo」にログインしないといけないので、作業としてはまずdアカウントの取得(持ってない人)が必要になってきます。
■dアカウントの取得方法
dアカウント(旧docomo ID)とはドコモが発行する共通IDで、このIDがあればネットショッピングやdTVなど様々なデジタルサービスが利用できる。dアカウントはNTTドコモの携帯電話を契約していないユーザーでも無料で取得が可能。
▼「dアカウント」はこちらの公式ページで取得しました
dアカウントの登録に必要な情報は「dアカウントのID」「パスワード」「氏名」「性別」「年齢」「連絡先メールアドレス」
アカウントの取得自体は10分もあれば完了する簡単な作業。
IDやパスワードは自分で決める必要があるので、(パスワードを忘れないためにも)事前にメモ帳などに書いて準備しておくと登録がスムーズに進むかも。
SIMロック解除の適用条件(オンライン手続き)について
NTTドコモの公式ホームページで中古携帯の「SIMロック解除」手続きができるのは2015年5月以降に発売された機種が対象
インターネットでSIMロック解除の手続きができるのは2015年5月以降に発売された機種が対象。それ以前に発売された古い機種は全国のドコモショップで対応。
例えばiPhoneシリーズだと2015年9月に発売されたiPhone 6s以降の機種ならオンラインで手続き可能だが、iPhone 6以前のシリーズはドコモショップ(実店舗)に行く必要がある。
インターネットでの「SIMロック解除」手続きはパソコン限定
インターネットで中古携帯の「SIMロック解除」手続きができるのは、パソコンからアクセスした場合に限る(タブレット端末でも可能か?)。スマートフォンでNTTドコモの公式ホームページにアクセスしても「SIMロック解除」のメニュー画面が表示されない。
NTTドコモの携帯電話契約者なら↑画像のメニューが表示されスマートフォンでもSIMロック解除の手続きが可能だが、中古携帯(NTTドコモを契約していないユーザー)だと無理ぽい?
パソコンを持っていないユーザーでも全国のドコモショップに行けば事務手数料として3,000円(税別)が掛かりますが中古携帯のSIMロック解除に応じてもらえます。
その他のSIMロック解除条件
①「ネットワーク利用制限(通称:赤ロム端末)」や「おまかせロック」等の各種ロックが掛かっている端末。
②ドコモの販売店で分割払いで購入された日から100日経過していない端末。
③端末購入サポートが適用された日から100日経過していない端末。
①~③の条件に当てはまってる中古端末はSIMロックの解除ができない。
■NTTドコモのよくある質問
中古携帯のSIMロック解除に関してはNTTドコモの「よくある質問」参照。
NTTドコモの公式ホームで中古端末の「SIMロック解除」をする方法
インターネット経由でSIMロック解除するための主な手順は以下の通り。
①NTTドコモ公式ホームページの「My docomo」にログインする
②My docomoの「契約内容・手続き」にアクセス
③その他の項目にある「SIMロック解除」で手続き開始
④セキュリティコード(2段階認証)の発行
⑤2段階認証を経て製造番号を登録すればSIMロック解除の手続きが完了
全体的な手続きの流れは①~④のような感じで比較的簡単な作業(流れにそってやれば簡単)。ゆっくりやっても10~20分もあれば終わるような内容です。
①NTTドコモ公式ホームページの「My docomo」にログイン
まずはNTTドコモ公式ホームページ(https://www.nttdocomo.co.jp/)の「My docomo」にログインします。※ここれdアカウントが必要になる。
②My docomoの「契約内容・手続き」にアクセス
My docomoにログインしたら↓画像の「契約内容・手続き」の項目をクリック。
③その他の項目にある「SIMロック解除」で手続き開始
「契約内容・手続き」の項目では料金プランの変更や料金明細の確認などができるのですが、このメニュー画面の下の方にある「その他」の項目で「SIMロック解除」の手続きが開始できます。
④セキュリティコード(2段階認証)の発行
お客様情報の入力(ニックネームやメールアドレス、使用機種の登録)など、適当に登録作業を進めていくと↓画面のページに行くと思うので、ここでセキュリティコード(2段階認証)の発行をします。
この項目(SIMロック解除)をクリックして作業を進めれば登録したメールアドレスの方にdアカウントのセキュリティコード(2段階認証)がメールで届くはずです。
■セキュリティコード(2段階認証)のメール
メールアドレスをGoogleのGメールで登録している場合はNTTドコモからこんな感じのメールが届く。
■セキュリティコードを入力するための2段階認証画面
先ほどメールで届いたセキュリティコードを↑の画面で入力して「ログイン」すれば、次の「製造番号(IMEI)」入力画面に移行できます。
⑤SIMロック解除する端末の製造番号(IMEI)を入力する
■製造番号(IMEI)の入力作業
この画面ではSIMロック解除の手続きを行う端末の製造番号(IMEI番号)を入力します。
↑画面の赤枠部分に製造番号を入力する。
■製造番号(IMEI)の確認方法
iPhoneシリーズの場合、製造番号(IMEI番号)は「設定」→「一般」→「情報」で確認できます。Appleのタブレット端末「iPad」も同じ方法で確認できる。
Android端末の場合は「設定」→「システム」→「端末情報」→「IMEI(製造番号)」で確認できるはず。※Android OSのバージョンや機種によって少し違うかも。
②手続き内容を確認
製造番号(IMEI)を入力したら次はSIMロック解除の注意事項を読み、「SIMロック解除の注意事項に同意する」にチェックを入れたら次の項目へ。
③受付確認メールの送信
最後に受付確認メールの送信先が間違ってないか確認して問題がなければ「次」ボタンを押す。iPhoneシリーズの場合はこれにてSIMロック解除の手続きが完了。
※Android端末の場合はメールでSIMロックの解除コードが送付されるらしいのですが私がiPhone 6s(中古)のSIMロック解除をした際には特にそういった解除コードのメールは届きませんでした。
約5分で他社のSIMカードが使えるようになったのを確認
SIMロック手続きの完了後、5分後にiPhone 6s(NTTドコモ版)にLINEモバイルのSIMカード(ソフトバンク回線)を入れて確認してみたら、最初にアクティベーション(認証処理)を求められるが、ちゃんと認識して使えるようになっていました。
※SIMロック解除をする前は他社のSIMカードを入れても「アクティベーションサーバーに対応していない通信事業者のSIMカードです」と表示されて認識しなかった。
アンテナは4本表示、電波はsoftbank 4G(4G回線)を受信。SIMロック解除後、通話やネットが問題なく利用できました。
【まとめ】中古携帯ショップで購入したiPhone 6s(中古)のSIMロック解除に挑戦してみた感想
今回はNTTドコモの中古携帯・スマートフォンのSIMロック解除に挑戦してみましたが、ロック解除の手続き自体はものすごく単純。人によっては手持ちの端末の製造番号(IMEI)を調べるのに苦労するかも知れませんが、それ以外の項目は流れにそって進めれば問題ないはず。
NTTドコモの場合インターネットからの申込みなら無料でSIMロック解除の手続きができるし、データ通信に関してはau回線のUQモバイルやソフトバンク回線のLINEモバイルなどが通信速度が速いので、iPadなどのタブレット端末をロック解除して他社のSIMカードに乗り換えるとお勧めかも。
端末のSIMロックを解除すること自体にデメリットはないため、興味のある方は挑戦してみるといいです(結構面白い)
他社のSIMカードを使用する際の注意点
携帯電話各社で利用している通信帯域(通信バンド)が違うため、他社のSIMカードで100%つながる保証がない点に注意です。
iPhoneシリーズなら基本的にほぼ全ての通信帯域で利用できるから問題ないが、Android端末は機種によって受信できるバンドが異なるため、スマートフォンやタブレットによっては電波が拾えず圏外になる端末もあるかも。
(auの端末はVoLTE対応じゃないと使えないなどの条件があって調べるのがめんどくさい)
SIMロック解除した端末で他社のSIMカードを利用する場合は自己責任、格安SIMを初めて利用する初心者さんなんかは製品と同じネットワーク回線とMVNO(例えばNTTドコモの端末なら楽天モバイルやIIJmioのドコモ回線プラン)を契約するのが安心です。