2026年6月末 コムキャスト、メディア部門のスピンオフ発表で株価が一時26%急騰
米通信・メディア大手コムキャストは2026年6月末、メディア事業(NBCユニバーサルおよびスカイ)を別会社としてスピンオフ(分社化)すると発表しました。約1年後の手続き完了を目指しており、既存の株主は分社化後、通信・ブロードバンド事業を担う親会社と、新設されるメディア新会社の双方の株式を保有する形となります。
コムキャストは、動画配信サービスなどとの競争が激化するメディア部門と、安定したキャッシュフローを生む通信インフラ部門を切り離すことで、それぞれが独立した成長戦略に集中できる環境を整える狙いがあります。
スピンオフ後のNBCユニバーサルの株式は約19.9%を保持し、その株式は時間をかけて売却していく方針。
なお、これとは別に、コムキャストは2026年初頭にケーブルテレビネットワーク部門(MSNBCやCNBCなど)の「Versant Media」へのスピンオフも完了させています。
■コムキャスト、メディア部門のスピンオフ発表で株価が一時26%急騰

コムキャストのスピンオフが発表されると株価は一時最大26%急騰したが、株価は2週間でほぼで全戻し。コムキャストは年初から約20%の下落中。ブロードバンド事業とメディア事業を統合すれば、シナジー効果で儲かると言われていたが結局スピンオフ。AT&Tも2022年にワーナー・ブラザースをスピンオフしており、どちらかの事業が足を引っ張る形になるとスピンオフして分社化をする模様。
NBCユニバーサルのテレビ、映画、テーマパーク事業を含むコンテンツ&エクスペリエンス部門は、この四半期の主役だった。同部門の売上高は、ワールドカップの広告効果と好調な劇場公開作品に支えられ、前年同期比で約23%急増し、107.3億ドル(約1.8兆円)に達した。
スタジオ収入は、『ザ・スーパーマリオギャラクシームービー』、『オブセッション』、『マイケル』の国際配給などの映画に牽引され、25%増の30.4億ドル(約5,000億円)となった。Peacockを含むテレビメディア部門の売上高は25.3%増の56.9億ドル(約9,300億円)に跳ね上がった。
テーマパークはやや複雑な状況を示した。売上高は2.7%増の24.1億ドル(約3,900億円)で、2025年5月に開業し、国内からの集客力を維持しているオーランドのエピック・ユニバースの継続的な成功に支えられた。しかし、テーマパーク部門の調整後EBITDAは5.1%減少した。地政学的緊張と中国経済の低迷が、特に大阪の国際パークの入場者数を圧迫したためだ。幹部らは、海外での低迷がオーランドの好調を部分的に相殺したと指摘した。
コンテンツ&エクスペリエンス部門の設備投資は、エピック・ユニバース計画の完了を受けて20.4%減の5.84億ドル(約960億円)となり、同部門のフリーキャッシュフローの追い風となった
2026年7月23日(木)第2四半期決算 ▲6.8%の下落(年初来安値更新)

■現地時間の2026年7月23日に第2四半期決算の発表
■コムキャストの第2四半期は売上高1%減299億ドル、営業益14%減51.6億ドル、EPS0.99ドル
【詳細】第2四半期は売上高は前年同期比1.2%減の299億ドルとなった。
■営業利益は13.9%減の51億6000万ドル、営業利益率は17.2%へ低下(前年同期は19.8%)
■1株利益(EPS・希薄化後)は0.99ドル(前年同期2.98ドル)
■決算発表後の株価は21.92ドル(▲6.8%)で年初来安値更新
2026年7月23日に発表された米メディア・通信大手コムキャスト(Comcast)の2026年第2四半期(4〜6月)決算は、売上高が前年同期比1.2%減の299億4,000万ドル、調整後1株当たり利益(EPS)は1.04ドルでした。売上高・EPSともに市場予想を上回ったほか、ストリーミング配信の「Peacock」が初の四半期黒字化を達成
ワイヤレス事業の純増数が過去最高となる44万8,000回線達成
いっぽうで5Gホームインターネットや光ファイバー事業者との激しい競争でブロードバンド契約者が16万7,000件減少、ケーブルテレビ契約者が28万件の減少
ワイヤレス事業は成長しているが、ブロードバンド事業の減少が止まらない。純利益も前年比で3分の1に減少、まだ懸念材料のほうがまさり株価が下落している感じ。

