発売から早くも6か月で『iPhone X』の生産終了が決定! 期待のiPhone Xはなぜ商業的に失敗してしまったのか?

iPhone

2017年11月にiPhone誕生10周年を記念して市場投入されたばかりの「iPhone X」が、発売から1年も経たずして早くも生産終了になる見込みです。

 

「iPhone X」は当初、有機ELを搭載した初のiPhoneシリーズとして、全世界で8000万台近い出荷台数を予定していましたが、蓋を開けてみれば極度の販売不振で売り上げが低迷、現実には当初予定の5分の1にも満たない1400万台程度で生産を打ち切ると、経済アナリストの間では予測されています。

 

■『iPhone X』はなぜ失敗してしまったのか?

噂の次世代iPhoneが発売されるまでは各メディアで盛大に取り上げられ、世間一般でも注目度が高かった「iPhone X」ですが、その前評判とは裏腹に失敗してしまったiPhone X。

 

実際、iPhone Xの性能だけを見てみれば高精細な有機LEディスプレイや処理速度が向上したCPU、ワイヤレス充電機能、広角と望遠のダブルレンズカメラ搭載など、最新のiPhoneシリーズの名に恥じぬ素晴らしい出来栄えでした。

 

しかし「iPhone X」には『①値段が高い』『②M字液晶のデザイン性の悪さ』『③フェイスIDの不評』という3つの致命的な欠点があり、多くのユーザーの意見を聞いても問題はこの3つに集約されます。

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iPhone Xが失敗した3つの理由

■理由その① 『iPhone X』の販売価格が高い

iPhone Xに採用されている有機ELディスプレイは、従来の液晶ディスプレイと比較して製造コストが2倍以上高く、アメリカ本土での価格は1000ドル超え、日本での販売価格も12万円超えと、これまでのiPhoneシリーズより高めの値段となっています。

 

さらに保証サービスのAppleケアに加入するとSIMフリー端末で本体価格が15万円ほどになり、今までよりも割高な価格設定に消費者がついていけなかったとされています。

 

■理由その②『M字液晶のデザイン性の悪さ』

iPhone Xがこれほどまでに売れなかった大きな要因の一つがこれ。液晶部分のM字。

Appleの製品発表会でiPhone Xのデザインが公表された時から一部ユーザーの間では指摘されていたのですが……、カメラやマイク、各種センサーなどが埋め込まれていいるM字の部分だけ黒く出っ張っており、正直言ってこれがダサい。

 

他にも従来のiPhoneシリーズとはアスペクト比が変わって、写真やスクリーンショットを撮影するときに余白ができたり、動画が縦長になったり。

 

ゲームアプリの画面なんかも基本的に「iPhone 8」や「iPhone 8plus」の16:9に合うようにデザイン構成されてますから、iPhone Xで遊ぶときは表示画面が少し縦長になってしまって、今までのiPhoneに慣れたユーザーほどアスペクト比の違いに違和感を覚えてしまいます。

 

■理由その③『フェイスIDの不評』

iPhone XにはTouch ID(指紋認証)機能が廃止され、新たに顔認証によるFace IDが採用されましたが……、これがまた不評。

 

Face IDの精度自体は悪くないのだが、いちいち電源を入れるたびに顔認証しないといけなくて、マスクをしているとそれを外さないといけないので面倒。

暗い場所では反応が悪かったり、寝起きの顔だとうまく認証できなかったりと、あのYouTubeのヒカキンですら使いづらくて「iPhone X」から「iPhone 8」に戻したくらいです。

 

どうせならiPhone Xに顔認証と指紋認証の両方を搭載すればよかったのに製造コストやセンサーを積載するスペースの問題などで無理だったのでしょう。

 

結果としてFace ID(顔認証)機能はユーザーの間では不評であり、M字液晶のデザイン性の悪さもあって、iPhone Xはここまで売上が低迷したのだと言われています。

【まとめ】発売から6か月で早くも『iPhone X』の生産終了が決定! 期待のiPhone Xはなぜ商業的に失敗してしまったのか?

過去に発表されたiPhoneシリーズのなかで失敗した製品といえば2013年に発売された「iPhone 5c」の名前が挙げられるが、「iPhone X」もその仲間入りをはたしてしまった(商業的な失敗でいえばiPhone Xの方が致命的)

 

もともとiPhone Xは特別記念モデルとして生産台数が限定されていたとはいえ、Apple社もこれほどの不振は大誤算だっただろう。

 

 

iPhone Xは今年の6月末を持ってEOL(End of Life=生産終了)となることが決定しており、全世界で1400万台程度しか流通していないと考えると、ある意味で「生産台数の少ない貴重な端末」という皮肉な結果で、Appleの歴史に残る製品になるかもしれない。

 

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